なもあみだぶつの心
2016/04/21
2009年 3月6日(金)
早いもので、もうすぐ修了式を迎えます。
卒園児は年少さんの時から、「あみだにょらいさま」の前で、「なもあみだぶつ」と、
透きとおるような声で、お念仏を唱えてくれました。
年長さんになってからは、ローソクとお花とお香をお供えして、仏さまのご給仕を
してくれました。
ローソクの灯火は「仏さまの知恵」のお働き、お花は「仏さまの慈悲」のお働きを
示してくださっています。
ローソクの灯火が暗闇を明るく照らすように、仏さまは、私たちがわがままな生き方を
しないように正しい生き方へ導こうとお働きになっています。
お花はなんとなく温かいものを感じ、私たちが悲しい時、苦しい時には、その悲しみや
辛さを和らげてくれます。
仏さまもお花のように、私たちが苦しい時、困った時、喜んでいる時も、私たちといっしょに、
苦しみ、悲しみ、そして、喜んでくださる「慈悲」のお働きをしてくださっています。
仏さまは私たちと共に、いつでも、どんな時でも、私たちを明るく照らし、温かく包ん
でくださる存在です。
ややもすると、私たちは自分だけの力で生きているように思うことがありますが、
私たちは絶対に一人では生きていけません。
誰にでも、両親や兄弟があり、親戚があり、たくさんの人たちに温かく包まれて
生活して生きているはずです。
そして、この地球上で、社会で、家庭で、生かされている命です。
私たちを温かく包んでくださっている人たち(すべての命)には、おかげさまで
「ありがとうございます」という言葉しか見当たりません。
ですから、「あみだにょらいさま」の前では、「いつも見守ってくださいまして、
ありがとうございます」という感謝の気持ちを込め、力強く「なもあみだぶつ」と
お念仏する心が大事です。
(園長 土岐 幸次)